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白 札

今日のタイトルでピンときた方は、かなりのお酒好きでしょう。

日本最大の酒類・飲料メーカーであるサントリーが国産初のウィスキー、


サントリー白札

 

を発売開始したのが、今からちょうど90年前の今日のことでした。


        
                                       <復刻版>



1899(明治32)年に葡萄酒製造販売会社 『鳥井商店』 を創業した鳥井信治郎氏(1879-1962) は、1906年に赤玉ポートワインを製造販売してヒットさせ、1921年に株式会社壽屋を設立。


       

事業拡大のため、ワインだけでなくウイスキーの国内製造販売を目論んだ鳥井氏は、スコットランドでウイスキー製造法を学び、後にニッカウヰスキーを創業することとなる竹鶴政孝氏を招聘。

そして1929(昭和4)年4月1日・・・鳥井氏が高額ギャラを支払ってアドライターの片岡敏郎氏に作らせた

醒めよ人! すでに舶来盲信の時代は去れり

 酔わずや人 我に國産至高の美酒 サントリーウヰスキーはあり!

というキャッチコピーを刷り込んだポスターを全国に配布し、大々的に発売開始。


       


※この時初めてサントリーという名前を使ったのですが、これは先行販売していた赤玉ポートワインの〝赤玉〟を太陽に見立てて “sun ” とし、これに自らの姓・鳥井を合成させたもの。


ところが鳥井氏の意気込みに反し、価格が舶来ウイスキーと同じ4円50銭・・・当時の一般家庭における生活費の10%と高額だったことと、「焦げ臭くて飲めない」 と不評を買ったため、全く売れなかったとか。

当時はまだウイスキーは上流階級の酒でしたから、それは当然だったのかも。

しかし鳥井氏は挫けることなく試行錯誤を繰り返し、ウイスキー製造を続けました。

そして1962年に佐治敬三氏が2代目社長に就任。


翌年に社名を 『サントリー』に改めた2年後に、白札を〝ホワイト〟に改称し現在に至っています。

この商品の知名度を一気に上げたのは、何と言っても1979年に放映されたテレビCMでしょう。

アメリカのトップ・エンターテイナー、サミー・デービスJr  を起用したこのCM、見覚えのある中高年世代の方は多いはず。




軽快なリズムに乗せて体を動かすサミー・・・このCMはカンヌ国際広告祭でグランプリを獲得した秀作ですが、ご覧になって何か変だと思いませんか?


CMなのに、彼は商品名〝ホワイト〟を一切口にしていないのです。 

実は彼、製作段階から、「絶対にホワイトとは言わない!」 と断固拒否したんだそうな。

過去に過酷な人種差別に苦しめられた経験が、彼にそう言わしめたのでしょう。

そんな歴史をかみしめつつ、今宵はサントリーホワイトを一献、いかが?
笑2


 


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