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麺 王

今日・1月5日は、日々多くの日本人・・・いや世界中の人々が口にしているインスタントラーメンの開発者として有名な、


 安藤 百福 


そう、言わずと知れた日清食品創業者の命日・十三回忌にあたります。


       


 1910(明治43)年に日本統治下だった台湾に生まれましたが、早くに両親を亡くしたため、呉服商を営む祖父母に育てられました。

商家で厳しく躾けられ、学校を出てすぐに祖父の仕事を手伝って商売に魅力を感じた安藤少年は、22
歳の時に台北市で繊維商社 『東洋メリヤス』 を創業。


幸い事業が成功し、翌年大阪に進出すると、集荷・問屋業の 『日東商会』 を設立。


関西で青年実業家として知られるようになると同時に、立命館大学経済学科専門学部を卒業。


        

                  20歳代の頃


また頃独身だった彼は自炊しており、料理の腕前はかなりのものだったとか・・・それが後に役立つことになったわけです。


戦火により大半の事業を失うも、1948年に日清食品の前身となる食品商社 『中交総社』 を立ち上げました。


戦後、大阪・梅田駅の裏手でラーメン屋に長い行列が出来ているのを見て 「一杯のラーメンのために人々はこんなに努力するのか」 と驚き、彼は全ての仕事を投げうって〝食〟の世界に身を置くことを決心しました。

この時作った言葉が、後に日清食品の企業理念となる


 〝
食足世平〟 (しょくそくせへい=食足りて世は平らか)

でした。 そして安藤氏は、アメリカから届いた援助物資の小麦粉を利用した〝粉食〟 を奨励していた厚生省の課長から勧められたことをキッカケに、インスタントラーメンの開発に着手。


1958年、自宅の庭に作った工場から遂にあの 『チキンラーメン』 が産声をあげたのです。


そして渡米した際、アメリカ人がチキンラーメンを手で2つに割って紙コップに入れ、そこにお湯を注いで食べているのを見てカップラーメンの開発に乗り出し、1971年に発売開始。


         


 当初価格が高くてなかなか売れなかったのですが、その翌年に起こった 『浅間山荘事件』 で、厳寒地で頑張る警察官の食料としてこのカップラーメンが採用され、連日全国に生中継された映像によってこの新商品が一気に知名度を上げ、その後の爆発的な売上に結びついた逸話は有名です。


          


後に〝20世紀最大の発明〟とまで言われたインスタントラーメンの開発者・安藤氏を、私は大変尊敬しているのですが・・・それはこの発明自体よりも、その壮絶な前半生に関して。


両親を早くに亡くし、22歳で起業してメリヤス貿易や光学・精密機械製造を手がけた安藤氏は、軍用部品の横流し疑惑を受けて憲兵から凄まじい拷問を受けたとか。


そして太平洋戦争の空襲により事務所・工場を焼失し、更には脱税容疑をかけられて巣鴨プリズンに収監されたり、頼まれて理事長に就任した信用組合が破綻したことで多額の負債を背負い込み、自宅以外の資産を一切失ったことも。


何回も不運に見舞われたにも拘らず、安藤氏が不死鳥のように立ち直ったのは何故なのか?


それは、安藤氏自身による次の言葉に集約されている気がします。


「明確な目標を持った後は執念だ。 閃きも執念から生まれる。」


〝執念〟・・・成功する人としない人との差は、この深さの違いだけなのかもしれません。


2007(平成19)年1月5日、急性心筋梗塞のため96歳で大往生を遂げられた安藤氏は、

「消費者の健康を損なう商品は絶対に売らない。 もし私が体に悪いものを売っていたのなら、土下座してすぐに会社を畳む。」


という言葉通り、亡くなる前日まで毎日チキンラーメンを食べ続けていたそうな。


       

         『転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福』

            (安藤百福発明記念館・編 中央公論新社・刊)


自ら育て上げた製品にかける〝愛情と執念〟は、是非見習いたいと思いますし、日清食品の社員さん達には、是非この創業者の思いを忘れないで欲しいもの。

そんなことを思いつつ、私は今朝早くこの記事を書きながら、コレを食べました。(↓)

       

このミニサイズが、ちょうどいいお年頃になりましたワ。
あせあせ  しかし、

「私は事業に失敗して財産を失い、48歳から再出発した。

 60歳、70歳からでも、新たな挑戦はある。」


この安藤氏の言葉を胸に刻みつつ、〝麺王〟安藤百福氏のご冥福をお祈り致します。


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