FC2ブログ
選挙の神様

今日・12月16日は、昨日も拙ブログで登場した私が最も尊敬する政治家


 田中 角栄 


の命日・没後25周年にあたります。(1993年に75歳で逝去)


       


一昨年は石原慎太郎氏の著書をキッカケにちょっとした角栄ブームが起きましたが、現在でも歴代で最も高い人気を誇る首相です。

42年間の議員生活を通じて33法、同僚議員との共同提出や協力して成立させた関連立法は84法の計100本以上の議員立法を成立させた実績は、他の追随を許しません。

その田中氏は、生前その強さと票読みの正確さから〝選挙の神様〟という異名を取りましたが、それを最も強く人々に印象づけたのが、今から35年前の今日行われた、第37回衆議院議員総選挙でした。


その2ヶ月前にロッキード事件の第一審判決で懲役4年・追徴金5億円の有罪判決を受けた田中氏本人は即日控訴したものの、(マスメディアの偏向報道に扇動された)世間は金権政治批判の大合唱。


これを受けて当時の中曽根総理がいわゆる〝田中判決解散〟を行っての総選挙でした。


そして作家・野坂昭如氏が田中氏の地元・新潟3区で立候補を表明、世間の耳目を集めたことを憶えている中高年の方も多いと思います。


当時のウラ話を、田中氏の秘書・早坂茂三氏の著書 『怨念の系譜』 (東洋経済新報社・刊)からご紹介致しましょう。


           ◆     ◆     ◆     ◆


作家の野坂昭如が田中批判の風に乗って三区から立候補した。

ところが、他所者の悲しさで動こうにも道が分からない。


野坂の車に続く十数台の報道関係の車が雪道で立ち往生を繰り返した。 そのたびに警察や消防に助けてもらっている。


この話を聞いた角栄が私に笑って指示した。


「あれの父親は戦後、新潟の副知事を務めたが、息子は雪国の怖さを知らない極楽トンボだ。 無茶すると風邪をひくぞ。 

あったかい肌着や靴下、長靴、手袋を差し入れてやれ。」


公示から5日後、私は長岡駅前のホテルを根城にした旧知の〝道化師〟と支配人を通じて内々に連絡を取り、深夜午前2時に人目を避けて部屋を静かにノックした。


主人の口上を述べて持参の品物を渡したが、呆然とした小説家の表情を今でも覚えている。


「あの差し入れで大助かりした。角さんによろしく伝えてくれ。 選挙は2度とやらない。」


総選挙の余韻が収まった頃、私に電話をかけてきた〝敗軍の将〟の弁である。


この時の田中氏の得票数は、220,761票。 
全有効投票数の46.65%という、憲政史上最高の有効投票率である。


これに対して野坂氏の得票は僅か20,845票・・・惨敗であった。

       


           ◆     ◆     ◆     ◆


もちろん、当時のマスコミにこんな裏話を知る者はありません。


当時東京で勤務していた私は、この選挙後の飲み屋で

「ったく、新潟の選挙民は何を考えているんだか・・・」

と話をしているサラリーマンを何人も見ました。


まだ社会人3年目で世間知らずのヒヨッ子サラリーマンだった私も、その意見に異を唱えることはありませんでしたが。


しかし現在の口先ばかりの政治家と見比べる時、その圧倒的な強さは神がかり的としか言えません。


逆風をものともせず・・・いや、むしろそれをバネにして最高得票を獲得してしまう強さ・力量を持った政治家は、果たして今何人いるのでしょう?うー


政治家に求められるのは決断力と実行力、そして何より実績。


;">自分たちにとって、誰が頼もしいのか?・・・地元民の答えは既に決まっていたのでしょう。


その〝選挙の神様〟角さんは、政治家を志す若者が自分のところに訪れると、必ずこう言ったそうです。


「戸別訪問は3万軒、辻説法は5万回、2万人と握手をして廻れ。

靴が何足も履き潰されるほどに雨の日も風の日もやれ。


聴衆の数で手抜きはするな。


流した汗と、ふりしぼった知恵だけの結果しか出ない。


選挙に僥倖などあるものか。 


選挙民には口でいって見せるだけでは絶対駄目だということだ。

必ず自分で率先してやってみせろ。 政治は結果である。


そのためにこそ選挙区をくまなく歩くことだ。

選挙民が何を一番望んでいるのか、何に一番困っているのかを、他の誰よりも早く掴まなきゃいかん。


とにかく歩け、歩いて話を聞け。 

しかし、それで終わったら並みの代議士に過ぎない。


それをやった上で、現実のものにしてはじめて政治家というものだ。


オレはそれを、最初から一人でやってきた。」


今時の政治家に、これを実行している人は果たしてどれだけいるのやら・・・。

もっとも、現在は公職選挙法で戸別訪問は禁止されていますけどネ。


言い換えるなら、「ブログ更新3万回」・・・かナ?
あせあせ


              人気ブログランキング

スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック