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Encyclopædia

ご自宅に百科事典がある方、あるいは以前置いていたという方は少なくないと思います。

あらゆる分野の知識をABCあるいはアイウエオ順に配列し、解説を記した百科事典の歴史は意外と古く、紀元前2世紀頃には古い書物を収集・整理したものが出されています。


また日本では400年余り前・・・江戸時代の1712年に図解書に漢文で解説を加えた 『和漢三才図会』 という書物が寺島良安という人物によって発刊されています。

現在のような本格的な百科事典としては、1751~72年の20年以上かけて完成されたフランスの 『百科全書』 が世界初と言われていますが・・・皆さんも耳にしたことがあるであろう、英語で書かれた世界初の百科事典


 ブリタニカ百科事典
  Encyclopædia Britannica


が発刊されたのは、今からちょうど250年前の今日・1768年12月6日のことでした。

銅版画家のアンドルー・ベル、コリン・マックファーカー、ウィリアム・スメリーの3人が中心となって、スコットランドのエディンバラで刊行

と言っても、当初は予約購読者に週刊・分冊で提供されました。


そして翌1769年に"Aa" "Bzo" までが第1巻、1770年に "Caaba" "Lythrum" までが第2巻。

1771年に "Macao" "Zygophyllum" までが第3巻にまとめられ、ベルの銅版画160点を挿入し2,659ページの初版本として刊行されました。


        


内容は長文の論文的項目と専門用語などに関する短い定義的項目からなり、アルファベット順配列。

多くの項目は数行程度に簡潔にまとめられていましたが、科学技術関連の中には数十ページから百ページ以上を割いて詳細に解説している項目もあったそうな。


その後第2版で10巻、1801年から出された第4班では20巻と、内容は次第に拡充され、第11版から版権がアメリカに移行してからは、北米市場で売れやすくするため内容は簡潔化されました。

1974年には、10年余りの歳月と拒否を投じて全面改稿され、
Macropædia(大項目事典)19巻、Micropædia(小項目事典)10巻、Propædia(知識体系の手引き)1巻の計30巻からなる第15版が刊行され、更に1985年には大幅な改訂が行われて全32巻に。

110人のノーベル賞受賞者と5人のアメリカ大統領を含む4,000人以上の寄稿者と、専任編集者約100人によって執筆されたこの百科事典は、学術的にも高い評価を得てきました。


しかし時代の流れには逆らえず、こういった書籍としての販売は6年前の2012年に終了。

現在はインターネットを中心に電子媒体で提供されています。

科学は常に発展し、時事・社会分野も日々変化していきますから、紙媒体から電子媒体に取って代わられるのは、百科事典の性格上必然といえましょう。

ただ、書斎にズラッと立派な装丁本が並ぶ壮観な眺めが見られなくなるのは、ちょっと残念な気もしますが・・・。
うー


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