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実践学

今日は、中国・明代に登場した儒学者・思想家で官僚・武将でもあった『陽明学』の始祖、

 王 陽 明

の命日・没後490周年にあたります。

       


陽明は1472年、浙江省紹興府で生まれました。

父・王華は科挙を首席で合格した秀才で、陽明もその血を継いだ才能豊かな子供だったとか。

青年時代にはありきたりな勉学に飽き足らず武術に熱中。
同時に兵法を修めた彼は、28歳の時に3度目の受験で父同様に科挙に合格。


官吏になるも、儒学の勉強は怠りませんでした。

そして35歳の時、政治を批判する上奏文を皇帝・武宗に提出するも受け入れられず。


逆に宦官・劉瑾の恨みを買って僻地・貴州省に左遷されてしまいます。

言葉も違う見知らぬ土地で自炊生活を送りながらも彼は思索を続け、遂に〝龍場の大悟〟といわれる陽明学を誕生させるに至ります。

やがて劉瑾の横暴が暴かれ移封されると、陽明は県知事に任命され復帰。


江西巡撫や南京兵部尚書などの高官を歴任、その時代に軍人として〝三征〟と呼ばれる業績を挙げました。

しかし1527年、その3つ目となる広西の反乱鎮圧を病をおして指揮したことで体調を崩し、岐路の船中で翌1528年11月29日に57歳で亡くなりました。

生涯を振り返ればお分かりのように、彼は単なる学者ではなく官僚・軍人としての業績を挙げた実践の人でありました。


故に、彼の主張する〝致良知〟(天地に通じる理は自己の中にある判断力=良知にある)、また〝知行合一〟(知と行を切り離して考えるべきでない)には説得力があるのです。


彼が編み出した陽明学は、江戸時代に日本に伝えられ、多くの陽明学者を生むに至り世の中を動かしました。 拙ブログでも過去に、

日本陽明学の始祖で〝聖人〟と言われた
中江藤樹

 https://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10889730397.html


庶民の生活救済のために立ち上がり、『大塩の乱』を起こした

大塩平八郎
https://ameblo.jp/warmheart2003/entry-12248855920.html


藩政をV字回復させ、佐久間象山・河井継之助、渋沢栄一にまで影響を与えた
山田方谷
  https://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10198787379.html


らをご紹介しています。

この陽明学に興味をお持ちになった方に、私の蔵書の中からいくつかご紹介させていただきます。

まず私が最初に触れた、陽明学の入門書といえる『伝習録』(これは陽明の自著ではなく、
弟子たちが王陽明の手紙や言行などをまとめたもの)を優しく解説した


 『伝習録講話 (山田準・著 明徳出版社・刊)


       


更に現在における陽明学研究の第一人者・林田明大氏の著作、

 『真説「陽明学」入門』 『真説「伝習録」入門』 

                           (三五館・刊)


   


そしてちょっと毛色の変わったところでは、同じく林田氏が無敵の雀士・桜井章一氏を取り上げた

 『雀鬼と陽明』 (三五館・刊)


       


 が、面白いですョ。

これは麻雀を知らない方にも面白く読めますので、オススメです。

最近は他人を批判するばかりで何もできない政治家が多いですが、彼らにこそ知行合一を目指す実践学問の陽明学を学んでほしい・・・きっと、王陽明もそう思っていることでしょう。


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