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営業は辛いょ <下>

私が答えに詰まっていると、社長は更に追い打ちをかけてきます。

「お~い、営業部長。 ナベちゃんが新車買ってくれそうだゾ。」


と店内にいた部長をも手招き。

「お~、さすがはナベちゃん。 お買い上げありがとうございます。

グレード、どれにする?」


と購入申込書を片手に、後ろからパンフレットを覗き込み、私を社長と挟み撃ちに・・・。


        


でも結論から言うと、私は売買契約書にハンコを押すことなく、その場を逃れられました。


え、どうやって切り抜けたの? と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが・・・残念ながらそれを具体的に申し上げることは差し控えさせていただきます。

企業秘密ですので。あせあせ


ひとつだけ言えるのは、ディーラーの社長さんに

「しゃあないナ。 そんなら買わんでもエエワ。」

と言ってもらう、私が1台買う以上のメリットの提案に成功した、ということです。 


納得してもらうまでには、丁々発止の持久戦・・・さすがにその場をたった一言で切り抜けられる〝殺し文句〟などありません。


ついでに申し上げると、社長さんが冒頭口にした 「ライバル社の担当者が買った」 というのはハッタリでした。うー


でも私が買わずにその場を切り抜けて帰った後、何も知らずにやってきたその担当者が社長さんにつかまって

「ナベちゃんは二つ返事で買ったゾ!」

と言われ、彼は 「ナベさんが買ったんじゃしょうがないですね」 と、注文書にサイン しちゃったんだそうな。


後日、その担当者に散々イヤミ言われました・・・が、そんなのは自己責任ってヤツですょネ。

それにしても、ホント食えない社長さんでした。

しかしそんな私でも全て切り抜けられたわけではなく、損保在籍20年の間には何台か新車を買い換え(させられ)ました。

特に本店の自動車営業部で都内某大手ディーラー(15拠点)を担当した時には、私一人の自動車・自賠責の予算が 地方の大型支社全体のそれより大きな数字でしたから、シェア数パーセント落とされただけで大打撃・・・プレッシャーが半端じゃありませんでした。

同業他社も事情は同じですから、各社とも車販協力に必死。
保険屋なのに、私を含め各社の担当者は年中クルマを売ってました。

そんな中、ディーラーから「高値で下取りするから」 と泣きつかれて仕方なく380万で買った新車の翌年の下取り額が180万だった、なんてことも。

しかも本社から指定されて購入した拠点長からは感謝されたものの、その情報を知った他の14拠点長に会うたびに、

「何でウチで買わなかったんだョ!」

と文句を言われる始末・・・もう、たまりませんでした。
うー

この自動車営業部には4年半ほど在籍しましたが、その間に貯金を殆ど使い果たし、女王様から

「あんた、バッカじゃないの!?」

と厳しいお叱りを受ける始末。

(※ちなみに女王様は、営業職とは全くの無縁。)

でも営業マンには、ノルマ(私が在籍していた損保会社では、それを〝予算〟と称していました)が付き物。

歩合制の給料ではありませんでしたが、年間の達成率によって人事評価や昇進に影響がありましたから皆必死に数字を追いましたし、その中で必要とあれば(自社商品以外の)自爆も自己判断でしました。


それはどんな職種の営業マンでも同じはず。

※でも結果的に私はその数年後、会社を辞めて今は葬儀屋・・・先行投資(?)はパーになりましたから、女王様に反論出来ません。

ですから日本郵便の社員さん、年賀状の買取くらいで泣きを入れるのは、ちょっと甘いかと・・・。

         


 


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