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剥 奪

今日は、クイズからスタートです。 この人は、誰?(↓)


       


えっ、ボビー・オロゴン? いえ、似ているけど違います。

正解は・・・この写真を見れば分かりますょネ。

       


そう、かつて陸上短距離界に君臨したスーパー・スター


    ベン・ジョンソン

  Benjamin Sinclair "Ben" Johnson


1988年に開催されたソウル五輪・・・9月24日に行われた〝世界最速の男〟を決める男子100m決勝で、オリンピック連覇を狙う宿敵カール・ルイスに競り勝ち、9秒79という(当時としては)驚異的な世界新記録で優勝。

 ※レースの動画は、こちら。(↓)
 


この動画の2分過ぎ、スタート直前にNHK・羽佐間アナが 「筋肉のかたまり!」 と表現していますが、その後の出来事をいみじくも暗示する筋肉 ジャナカッタ 皮肉な実況になろうとは・・・。


決勝レース後に実施されたドーピング検査で使用を禁止されていた筋肉増強剤の陽性反応が出たと報じられたジョンソン選手は、その翌日世界中のマスメディアに空港で囲まれつつ逃げるように帰国。


そして結局レースから3日後・・・今からちょうど30年前の今日・9月27日に、IOCから金メダルの剥奪・記録抹消処分が下されたのです。


〝世界一の最速男〟から〝世界一のヒール役〟へ・・・その落差はあまりに大きいものでした。


1961年にウサイン・ボルトと同じジャマイカで生まれた彼は、カナダに移民してから陸上を始めましたが、さほど目立つ選手ではありませんでした。

それが1984年のロス五輪・100mで銅メダルを獲得した辺りから急激に記録を伸ばし、カール・ルイスに競り勝つように。

ちょっと下の写真を見比べて下さい。

   

左が1982年の無名時代で、右がソウル五輪・・・筋肉のつき方が素人目にもはっきり違いますょネ。

筋力トレーニングだけで、こんなゴツい体にはなりません。
マークされるのも当然でしょう。


そして謹慎処分が解かれ出場した4年後のバルセロナ五輪では準決勝で姿を消し、しかもその翌年の競技大会で再びドーピングに引っかかった彼は国際陸連から永久追放処分を受け、トラックから姿を消しました。


その後アトラクションでサラブレッドと競争する姿には唖然としましたが、驚いたのは18年前にイタリアを旅行中、自分の財布をスッた少女を追いかけたのに捕まえられなかったという、ウソみたいな本当の話。


薬物服用を止めただけで、100mを9秒台で走った人間でもそこまで筋力が落ちるものなんでしょうか?


〝落ち目のタヌキ〟もここまでくると、哀愁さえ漂ってしまいます。


現在でもドーピング技術はプレーヤー側と摘発する側のイタチごっこが続いていますが、少なくともオリンピックの金メダリストが再び永久追放になる事態は避けて欲しいものですネ。

そんな選手が再来年の東京大会で出てこないことを祈るばかりです。


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