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YSL

今日は、ブランドに疎い私でもその名前を知っている、20世紀を代表するデザイナー、


 イヴ・サン=ローラン

   Yves Saint-Laurent


の命日・没後10周年にあたります。

       


サン=ローランは、1936年に仏領アルジェリア・オランのサラリーマン家庭に生まれました。


子供の頃バリに引っ越した彼は、17歳の時にシャンブル・サンディカル・ド・ラ・オート・クチュールというファッション・デザイン学校に入学。


デザインコンクールのドレス部門においてカクテルドレスを発表し、最優秀賞を受賞。


この時に審査員だったVOGUEのディレクター、ミッシェル・デブリュノフがまだ無名だった彼の才能に驚き、デザイン界の大御所クリスチャン・ディオールに紹介したことで、彼の運命は大きく開かれることに。


サン=ローランの才能に感銘を受けたディオールは、すぐに彼を自分の事務所に雇用。

その直後、ディオールはサン=ローランの母親に 「僕はあなたの息子を立派に成功させるために雇いました」 と言ったそうな。 

母親はその意味が分からなかったそうですが、ディオールはその2年後・1957年に心臓発作で急逝し、その後継者としてサン=ローランがディオール社の主任デザイナーに指名されたのです。

もしかしたら、ディオールは自らの運命にうすうす感づいて、若きサン=ローランを自分の跡継ぎとして引き入れたのかもしれません。


       

              サン=ローランとディオール


主任となった翌年、彼は〝トラペーズライン〟と呼ばれる裾のラインがちょうど膝をカバーするくらいの台形のデザインを発表。

秋のパリ・コレにこのラインを採用した服を発表し、新聞は

「イヴ=サンローランはフランスを救った。 偉大なるディオールの歴史は続く。」

と絶賛。 一躍ファッション界のトップに上り詰めた彼の顧客には英王室の女性も加わりました。


しかしそんな彼に思いもよらぬ事態が。
1960年、フランス軍に徴兵されてしまったのです。

当然軍隊生活に馴染めるはずもなく、彼はストレスが原因で精神病院に入院。 (この体験が鬱や薬物依存の発端になった、と後年本人が語っています。)

しかしこの病歴が祟ってか、神経衰弱が完治したものの若くしてトップに立ったことで先輩デザイナーから嫉妬された彼は、ディオールを解雇されてしまいます。

失意の彼を救ったのは、ディオール時代から彼の才能に惚れ込んだ後援者であり恋人だった、ピエール・ベルシェ。


       
              サン=ローランとベルジェ

彼の出資により、自身のブランド〝イヴ・サンローラン〟を設立し、1966年に〝イヴ・サンローラン リヴ・コージュ〟というブティックを開設。

コレクションには女優カトリーヌ・ドヌーヴなど有名人が出演。
彼女の主演作品 『昼顔』 の衣装デザインも手掛けます。

初めてモデルにナオミ・ワッツら有色人種(日本人では1990年代に川原亜矢子さん)を起用したり、男性のタキシードを女性用のパンツルックに応用したり、探検家の服装だったサファリルックを採り入れるなど、業界に新風を吹き込み、1960年代には世界中の女性から熱い支持を受けました。


1989年にはファッションブランドとして初めてパリ証券取引所に株を公開し、その4年後には 『テ・ドール賞』 を受賞。

しかしそれらの栄光の陰で、人一倍繊細な神経の持ち主だった彼は創造やビジネスのプレッシャーから恒常的に鬱状態に悩まされ、そこから逃れるために薬物やアルコールの依存症に。


彼の心が開放されるのは、1年にたった2回・・・春と秋のコレクションで観客から拍手喝采を浴びる日だけだったとか。

そんな彼は心身ともに限界を感じたのでしょうか、2001年にシラク仏大統領からレジオンドヌール勲章コマンデゥールを授与された翌年に引退を発表。

同年に自らの会社もグッチ・グループによって買収され、彼は以後一度もファッション界に戻ることはなく、最愛のハーテナー・ベルジェと共にモロッコの別荘で隠遁生活を送りました。

そしてサルゴジ大統領からレジオン・ド・ヌール勲章グラントフィシエ(2等・大将校)を授与された翌年の2008年6月1日、ガンにより71歳でこの世を去ったのです。

ブランドには無縁・・・と冒頭申し上げましたが、そんな私でも、YSLマークは知っていました。

この記事を書いている途中、室内を探してみたら、こんな箱が・・・。

       

おそらくサラリーマン時代に取引先の社長さんからいただいたタイピンとカフスのBOXだと思うんですが、中身は既に壊れて廃棄したのに、なぜか箱だけは残っていました。あせあせ

現在でもYSLブランドは健在・・・彼に敬意を表して、久しぶりに財布か何か買ってみようかナ。

 


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