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秘 密

Gメン〟と言えば、我ら中高年だとすぐに〝’75〟を連想しますが、アメリカ人なら、泣く子も黙るFBI(Federal Bureau of Investigation すなわち連邦捜査局でしょう。

100年以上前に産声を上げた時は、捜査員数名の小さな組織でした。

※FBIに関する過去記事は、こちら。(
 
http://ameblo.jp/warmheart2003/entry-11231221664.html


そのFBIを現在のような全米を網羅する巨大な犯罪捜査機関に育て上げたのが、


 ジョン・エドガー・フーヴァー

   John Edgar Hoover


今日は、このFBI初代長官の命日にあたります。

1895年生まれのフーヴァーは父親が連邦政府職員だったそうですが、その幼少期に関してはあまり知られていません。

高校卒業後アメリカ議会図書館で働きながら1916年にジョージ・ワシントン大学ロースクールを卒業、その後司法試験に合格。

図書館勤務時代に会得したファイリング術が、後に非常に役立つことになります。

司法省に入省した彼は、在留敵国人登録課長のポストで、そのファイリング術を生かして頭角を現すと、1919年に捜査局 (BOI ) 内の課長に任命され、2年後には同局副長官へと出世。

そして1924年には弱冠29歳で長官に就任すると、1935年に現在のFBIに組織改編された後も長官職に留まり、1972年5月2日に77歳で亡くなるまで実に48年間にわたって長官の座に君臨・・・クーリッジからニクソンまで、8代の大統領に仕えました。

          

仕えました・・・と書きましたが、実態としては歴代大統領を裏で支配していた、と言った方が正確かもしれません。


彼が長官に就任した当初の捜査局は、650人の職員がいたもののその位置づけは低いセクションでした。

そこで彼は徹底して職員の身上調査を行い、不倫・借金更には肥満などを理由に次々に解雇し、その代わりに全国から優秀な警察官をスカウト。

FBIに組織改編される頃には、卓越した諜報機関に育て上げました。


そして彼は盗聴などの諜報能力を駆使して歴代大統領を始めとした政治家の情報を集め、それを〝秘密ファイル〟として極秘に保管。

たとえば彼を罷免しようとしたJFKはその女性関係やマフィアとのつながりを把握されて果たせず。


彼の暗殺後FBIと厳しく対峙した弟のロバート・ケネディも、一族のスキャンダルを把握されていたため長官をクビにはできませんでした。

議会も1971年までFBIの予算審議が一切できなかったといいますから、如何に政治家が彼のファイルに恐れ戦(おのの)いていたかが分かります。

一方、フーヴァー自身も秘密を抱えていました。

彼は人種差別主義者であり、同性愛者で女装趣味もあり、ギャンブル好きでマフィアとの関係もズブズブ。


ゆえに彼は生涯独身であり、約40年も交際していた恋人であり部下だったクライド・トルソン(もちろん男性)にその遺産の殆どを相続させています。

しかしそんなフーヴァー自身の秘密は、彼が長官になる前から長年秘書を務めていたヘレン・ギャンディが彼の死後数日かけて全て処分・・・永遠に闇に葬られました。

彼の生涯について興味のある方には、C・イーストウッドがメガホンを取りL・ディカプリオが主演した映画 『J・エドガー』 (2011年公開) をお勧めします。




          

彼の生き様を振り返るに、権力を握りそれを維持する最大の武器が〝情報〟であることがよく分かります。

まさに〝敵を知り己を知れば、百戦危うからず〟。

我が国の現状を顧みるに、スパイ防止法はなくCIA・FBIに相当・匹敵する政府組織もなし。

きっとフーヴァーは、天国から 「相変わらず、ジャップはおめでたい連中だ」と鼻で笑っているのかも・・・。うー




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