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卑 劣

マスメディアにおいては、偏向・捏造報道が度々問題になりますが、その取材方法においても強引な手法を用いてトラブルになることが少なからずあります。

その代表的な例が、交際相手に写真週刊誌の記者がしつこく付きまとったことに激怒したビートたけし師匠が深夜出版社に押しかけた一件といえましょう。

しかしそれとは次元が違う、政界を巻き込んだ一大スキャンダルが今から46年前の今日発覚しました。 それが、

 西山事件


1971(昭和46)年に日本(佐藤首相)とアメリカ(ニクソン大統領)との間で沖縄返還協定を締結した際に土地取引に絡む密約があった・・・という情報を得た毎日新聞の西山太吉記者が、外務省の女性事務官からその証拠書類を入手し、その情報を日本社会党の横路孝弘・楢崎弥之助両議員にリーク。

翌1972年に両名が入手した外務省の極秘電文コピーを基に国会で密約を追及し、世論は政府批判に大きく傾きました。

自民党絶体絶命のビンチ・・・と思いきや、事態は思わぬ方向に。


それは、西山記者の取材方法が実に卑劣だったことが明らかになったから。

双方とも既婚者でありながら、西山記者は情報入手のため女性事務官に酒を飲ませて酩酊させた上で強引に肉体関係を結び、それを脅迫のネタにして彼女に書類を盗ませたのです。

この事実を掴んだ東京地検特捜部は、同年4月4日に女性事務官を機密漏洩による国家公務員法違反で、また西山記者を同教唆の疑いで逮捕したのです。

       

                   西山記者

逮捕理由が機密漏洩にかかる国家公務員法違反だったため、審理は機密漏洩の経緯解明に集中。

また週刊新潮が2人の関係をスクープし他のメディアも追随したことで世間の目は日米の密約より不倫スキャンダルに集まりました。

この取材経緯を承知していながら黙認していた毎日新聞社は、西山記者の起訴当日の夕刊紙上に


「両者の関係をもって、知る権利の基本であるニュース取材に制限を加えたり新聞の自由を束縛するような意図があるとすればこれは問題のすりかえと考えざるを得ません。


われわれは西山記者の私行についておわびするとともに、同時に、問題の本質を見失うことなく主張すべきは主張する態度にかわりのないことを重ねて申し述べます。」

という〝本社見解とおわび〟を掲載しました。

しかしその後密約問題に関する追及はせず・・・要はトカゲのしっぽ切りで逃亡。

       

女性事務官は一審で懲役6ヶ月執行猶予1年の刑を言い渡され、控訴せず確定。

一方の西山記者は一審で無罪判決を得たものの、二審では懲役4ヶ月執行猶予1年の有罪判決が。

これを不服として上告したものの、最高裁では

「正当な取材活動の範囲を逸脱するものである」
「報道機関といえども、取材に関し他人の権利・自由を不当に侵害することのできる特権を有するものでない」

とされ控訴棄却、有罪が確定しました。

私は至極真っ当な判決だと思うのですが、可哀想なのは女性事務官。

有罪確定後彼女は離婚、生活はメチャクチャに。


もちろん彼女に非はないとは言いませんが、西山記者に近づかれさえしなければ、こんなことにはなっていなかったはず。

それに反し、私が許せないのが西山記者。

一審判決後に毎日新聞社を退社し家業を継いだとはいえ、最近もメディアに露出し持論を展開し続けています。

自らの功名心から既婚女性に近づき、脅迫まがいのことまでして情報を得て彼女の家庭を壊しておきながら、何と言う厚顔無恥な・・・。

そんな彼を擁護している同新聞社の岸井何某とかジャーナリストの田原何某など、私に言わせれば同じ穴の狢。

この不倫スキャンダル発覚以降、他メディアからも厳しく批判された毎日新聞社は、その後極度に販売部数が落ち込み、経営危機に陥りました。

その時、廃刊・倒産に追い込んでおけば良かったのに・・・。うー



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