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対 称

早速ですが、下の画像・・・皆さんには何に見えますか?



蛾、名家の紋章、仮面・・・人によって答えは様々だと思いますが、こんなテストを昔学校でやった経験をお持ちの方は少なくないと思います。

今日は、このテストに名を残すスイス人精神療法・分析家

 ヘルマン・ロールシャッハ

     Hermann Rorschach

の命日にあたります。


       


ちょっとブラッド・ピットに似たイケメンの彼は、1884年にチューリッヒで生まれました。

美術教師で無名の画家だった父親の血を引いてか、彼は子供の頃からいつも絵を描いていて、仲間たちから〝クレック(Kleck )〟と渾名されていたとか。

その意味は、インクのシミ・・・彼の将来を暗示したような、というか決定づけたようなエピソードですネ。

当初彼は芸術家を目指していましたが、高校卒業前には芸術と科学どちらの道に進むか迷い、ドイツの生物学者チエルンスト・ヘッケルに相談の手紙を送りました。

そのヘッケルの援助でチューリッヒ大学に進学した彼は、精神医学の道へ。

同大学の精神科医オイゲン・ブロイラーの弟子になった彼は、1912年にブロイラーの指導のもと 『反応性幻覚と類似現象』 という論文を仕上げ、翌年大学を卒業。

この年にオルガというカザン出身の女性と結婚した彼は、ロシアに移住し医師として生計を立てようとするも挫折。

スイスに戻って、ベルンやヘリザウの精神病院に勤務しました。

しかし1919年には精神分析学の実験が評価され、スイス精神分析協会の副会長に任命されます。

そして2年後には、冒頭ご紹介したインクのシミを左右対称に広げた模様を被験者に見せて思考過程やその障害を推定する〝ロールシャッハテスト〟に言及した 『精神分析学』 全2巻を刊行。

実はこのテストに関しては、既に大学在学中から実験を開始していたと言いますから、いかに彼が柔軟な発想の持ち主かが分かります。

しかし優秀な精神分析家として将来を嘱望されていた彼の寿命を縮めたのは、なんと盲腸。

著作を出版した直後に盲腸炎を起こした彼は、1922年4月2日に37歳の若さでこの世を去ってしまったのです。

彼の遺志を継ぐ形で、ロールシャッハ・テストは、フランスの心理学者アルフレッド・ビネーらによって発展し、1993年にアメリカの心理学者ジョン・E・エクスナーが包括的なシステムに作り上げ、現在も入社試験や教員・警察官の採用試験、航空大学校の入学試験にも導入されています。

   

このテストは、インクのシミに対して投影された人間の様々な傾向・解釈や感情を基礎として、被験者の深層にある人格的な性格の特徴・衝動を正確に読み取ることができる、とロールシャッハは主張。

彼は著書 『精神診断学』 の中で300人もの精神病患者や100人の被験者に関して成果を発表しています。

しかし一方で、このテストに関して信頼性が低いとして疑義を持つ人も少なくありません。

そのテスト結果が正しいか否か・・・ご自分で試してみたい方は、彼の冥福を祈りつつ下記サイトの無料診断サイトをお試しください。


            http://mirrorz.jp/tag/1022/


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