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バプー

学校の授業では世界の偉人として必ず名前が出るし、図書館には必ずといって良いほど彼の伝記が置いてあるはず。

今日はその、インドを独立に導いた弁護士・政治指導者であった、


 マハトマ・カンジー
   Mahatma Gandhi


の命日・没後70周年にあたります。


        


ガンジーは1869年に現在のインド・グジャラード州の港町ポールバンダルで、パールバンダル藩王国宰相の息子として生まれました。

※マハトマ・ガンジーら
インドの政治家一族として有名なネルー・ガンジー・ファミリーとは血縁関係はありません。

意外にも子供の頃は非常に引っ込み思案で、人づきあいや体操が苦手な大人しい子供だったとか。

12歳でハイスクールに入学し、その翌年に結婚(※インドでは幼年婚の慣習あり)した彼は、その前後には戒律に背いて肉を食べたりタバコを吸うなどしたそうな。

また幼な妻への嫉妬心が強く、彼女の行動を全て把握しないと気が済まなかったそうですから、若い頃は意外と彼は平凡な男性と同じ一面があったようです。

そして18歳の時に法廷弁護人を目指してロンドンのインナー・テンプル法曹院に留学。


卒業後は英領南アフリカ連邦(現・南アフリカ共和国)在住のインド人に請われてに同国に渡り、弁護士事務所を開業。

しかし同地で一等車への乗車を拒否され荷物ごと放り出されるなど厳しい人種差別を体験したことで、同地でのインド系移民の法的擁護を目指す人種差別反対運動に身を置くように。

1908年に初めて逮捕され、5年後には投獄されるも彼の信念は揺るがず。

そして1914年に第一次世界大戦が勃発すると、イギリスは将来の自治を約束する代わりにインド人に参戦を求め、ガンジーはそれを信じてインド人にイギリス植民地軍への支援を呼びかけますが、結局イギリスはその約束を履行せず。

この経験を通して、彼はイギリスに対する不信感を強めます。

戦後、独立運動を推進する 『インド国民会議』 に加わり、不服従運動で世界的に有名に。


またイギリス製品の不買運動も呼びかけるなどの抵抗運動を行ったことで度々投獄されますが、彼の熱意は全く衰えず。


1930年に彼が指導してイギリスによる塩の専売に反対するために約380kmに及ぶ〝塩の行進〟は国内で注目され、インド独立運動の大きな転換点となりました。


       


 そして第二次世界大戦後、日本軍と連携したインド国民軍の将官がイギリスによって反逆罪に問われると、ガンジーは


「インドのために戦った彼らを救わなければならない」


として、インド国民に独立運動の号令を発します。

これによりインド各地に独立運動が広がりましだか、日本軍との戦闘で疲弊していたイギリス軍には、もはやそれを抑える力はなく、1947年8月15日にネルーがインド独立を宣言したのです。

但しガンジーはヒンドゥー教とイスラム教が融合したインドを目指していましたが、その思いは実現せず、イスラム国家・パキスタンとの分離独立となりましたが。

この宗教的な独立前後における両国の対立は深刻で、各地で起きた暴動を憂えた彼は何度も断食をし、身を挺してその争いを鎮めようとしましたが、その願いは届かず・・・。

1948年1月30日、78歳だった彼はニューデリーでヒンドゥー原理主義集団のメンバーによって3発の銃弾を撃ち込まれ、暗殺されてしまったのです。

非暴力を旗印に戦い続けた彼らしい最期だった、と言えましょうか。

葬儀は国葬で営まれ、彼の誕生日・9月2日はインドの休日に。


また国連では 『国際非暴力デー』 に決議されていますが、実は彼自身カースト制度には反対していませんでした。

そんな彼の思想を深く知りたい方には、


 『ガンジー自伝』 (中央公論新社・刊)

       


のご一読をオススメします。

これは彼の 『自叙伝』 と 『南アフリカにおける非服従運動』 の2著作を、彼の死後ガンジー著作編集委員会が1冊にまとめた
もの。

自らの欠点や夫婦喧嘩の様子などが率直に語られており、好感を持ってガンジーの思想や実生活を多面的に知ることが出来ます。

また本を読むのが億劫な方には、1982年に英・印合作にて公開された上映時間3時間を超える長編映画


 『ガンジー』 (原題:Gandhi

をご覧いただきたく。 


       

1983年に開催された第55回アカデミー賞で、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・撮影賞・美術監督装置賞・衣装デザイン賞・編集賞の8部門を獲得した名作は、きっと皆さんに感動をもたらしてくれるはず。

私も久しぶりにこの映画を観ながら、インドの人々に親愛を込めて〝バプー(父親)〟と呼ばれた聖人の冥福を祈りたいと思います。


それにしても、ガンジーが5回もノミネートされながら受賞できなかったのに、まだ何もやっていない就任直後のオバマ大統領が受賞したノーベル平和賞って・・・。うー


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