FC2ブログ
一触即発

現在ミサイル発射・核配備を巡ってチキン・レースというか舌戦を繰り広げているアメリカと北朝鮮ですが、朝鮮戦争以降過去にも直接両国が対峙して一触即発の事態に陥ったことがあったことを、皆さんはご存知でしょうか?

それは、今からちょうど50年前の今日起きた


 プエブロ号事件


1968(昭和43)年1月5日、アメリカの情報収集艦プエブロ号が対馬海峡におけるソビエト海軍の潜水艦探知と北朝鮮の通信傍受を行うため、佐世保港を出港。


       

               uss pueblo


そして北朝鮮のゲリラ部隊が韓国の朴正煕大統領暗殺を狙った 『青瓦台襲撃未遂事件』 を起こしてから僅か2日後の同年1月23日、北朝鮮東岸・元山沖で同国の駆潜艇がプエブロ号を発見。


領海侵入したとして停船を命じたものの、同号が逃走したため他の魚雷艇らと共に追跡し、砲撃を加えたことでアメリカ兵1名が死亡。

停船したところに北朝鮮兵が乗り込み、銃撃戦の末に同号を制圧。


  
              
 左上の×印が拿捕地点 


同号は元山港に入港させられ、ロイド・ブッチャー艦長以下船員82名は捕虜収容所に入れられ、拷問を伴う取り調べを受けたといいます。

ブッチャー艦長は 「部下を目の前で処刑する」 と脅され、スパイ行為を自白させられました。


       

             Lloyd Mark "Pete" Bucher


当然アメリカは態度を硬化。

日本海に空母エンタープライズら海軍空母部隊を展開して北朝鮮に圧力をかけ乗組員の開放を要求。

しかし北朝鮮はこれを拒否。

すわ、第二次朝鮮戦争勃発か?・・・と思われましたが、幸いにしてそうはなりませんでした。

当時ベトナム戦争の泥沼に嵌りつつあり、ソ連の介入を恐れたアメリカは、その同盟国(というか子分)である北朝鮮とは正面切って事を構えられませんでした。

結局アメリカは北朝鮮が用意したスパイ活動を認める書面に板門店で署名し、北朝鮮に謝罪。


(※しかし現時点においても、アメリカは領海侵入していないという主張は変えていません。)


同年12月に、乗組員は11ヶ月ぶりに開放されたのです。

しかしプエブロ号は返還されることはなく、現在も平壌市内の大同江で観光名所として一般公開され、反米宣伝に利用されています。


       


お互い威勢よく相手を非難し示威行動を取りはしますが、50年前はアメリカが折れる形で直接対決を回避しました。

しかし4年前に機密指定解除で公開された公文書には、アメリカ軍が有事行動計画をまとめており、核兵器の使用も予定していたことが分かっています。

当時と違い核兵器を所持している北朝鮮に対し、〝強いアメリカ〟を標榜するトランプ政権はどんな対応をするのか?

有事となれば、地政学的に間違いなくトバッチリを受ける日本にとっては、他人事ではありません。
うー


               人気ブログランキング 

スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック