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損 得

今日は2018年の年頭に当たり、皆さんに良書のご紹介をさせていただきます。

私が小学生の頃は、どこの学校にも

 二宮 尊徳 (金次郎)


の銅像が建っていました。

彼に関しては、拙ブログでも以前取り上げています。(↓)



とかく尊徳は親孝行や勤勉の見本としてのみ語り継がれがちですが、実際の業績は多岐にわたります。

彼は地域振興にあたって至誠・勤労・分度
経済的に自分の実力を知り、それに応じた生活をすること推譲(他人を推薦して地位・名誉などを譲ること)を改革の柱として、人々に自立を奨励し相互扶助を求めました。

こうした彼の業績と教えをまとめたのが、過去記事でも少しだけ触れている


 


 報 徳 記


という尊徳の伝記書物。

これは尊徳自身の書ではなく、彼の
女婿で門人でもあった相馬藩家臣・富田高慶という人物が全8巻にまとめたもの。

尊徳の出生から一家の再興,六百余町村の復興などを語り,その間に逸話などをちりばめて彼の思想を明らかにしています。

相馬藩主だった相馬充胤(みちたね)から献上を受けてこれを読んだ明治天皇が、

「維新の改革にとって重要なことが書かれている。」

と全国の知事をはじめとする指導者たちに読むよう取り計らったとか。

その後農商務省・大日本農会から刊行され広く世に広まった同書は、渋沢栄一・安田善次郎・豊田佐吉・松下幸之助・土光敏夫・稲盛和夫の各氏ら、錚々たる実業家・経営者にも読まれ影響を与えました。


    


原本が漢文のため、そのままでは現代人には読み解けませんが、それを元経済企画庁に勤務し経済白書作成にも携わったコラムニスト・木村壯次氏が現代文に〝超訳〟したのが、致知出版社から昨年出版されたこの書籍なのです。


    


同書は単に現代語訳しただけではなく記述と違う史実も併記しており、尊徳を偶像化せず等身大の人物像を浮き彫りにしている点に好感が持てます。

武者小路実篤をして


「尊徳のことをまるで知らない人が日本にあったら、日本人の恥だと思ふ」

とまで言わしめた彼の教えは、家計から行政まで、性別・年齢・職業を超え日本人全ての肥やしになるはず。

個人的には、理論だけでなく実践で成果を挙げた彼の教えは、尊徳 
ジャナカッタ  損得・・・つまり、損して得取れだと捉えています。

是非ご一読いただきたく・・・。
扇子


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