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恐怖症

先日、われらがエネゴリ君の店に行き、カウンターで談笑していた時のこと。

店の電話が鳴り、彼が出ました。

「はい、〇〇(店名)です。 えぇ、お席空いてますョ。

何名様ですか? あっ、大丈夫です。 お待ちしてます。」


と言って、電話を切りました。

「今日の予約? そう、良かったじゃない。
ところでさぁ、今の電話応対、肝心な事言ってないんじゃない?」

「えっ、そうっスか?」

「そうっスょ。 分からない?」

と言うと、彼は怪訝な顔。


              

「そうだょな、分からないから言えないんだもんナ。

お前さん、お客さんから予約の電話いただたのに、最初から最後まで『ありがとうございます』って一言も言ってないだろ。」


「あっ!」

「な、そうだろ。 ってことは、今だけじゃなくていつもそうなんだょ、きっと。」

「確かにそうですネ、気を付けます。ありがとうございます。」

「なんだょ、簡単に言えるじゃん。 なんで電話で言えないんだョ。」

「いやァ~、実は・・・ボク、電話恐怖症なんですょ。」

「はあっ? 何でだょ。」

「まだ中学生くらいの頃なんスけど、兄貴の友達からかかってきた電話を取ったことがあって・・・。」

「そんなのよくある事じゃん。 それで?」

「それが普通の友達じゃなくて、なんか喧嘩相手みたいだったんですょ。

電話口に兄貴を出せって言われたんスけど、たまたまその時外出中で、いないって言ったら、『てめェ、弟か? ブッ殺すゾ!』って言われたのが怖くて怖くて・・・以来電話が鳴るとドキッとするんです。」


「ふぅ~ん、そりゃ怖かったろうナ。
でもだからって、それ1回だけで恐怖症になるかョ。
女性から電話かかってきたら、ちゃんと出るんだろ?」

「えぇ、そりゃもう。」

「何だょ、そんなの全然恐怖症じゃないだろ。」

「いや、恐怖症ですって。
だって渡辺さんから電話来たら、ドキドキしますもん。」


「じゃあ、オレがヤ〇ザだってことか?」

「あっ、いや、そういうわけじゃ・・・」

と彼が言いかけたところに、また店の電話がタイミングよく鳴ったんです。

「はい、〇〇です。 ありがとうございます。
あっ、ご予約ですか? ありがとうございます。
はい、△△日の午後7時ですね。 ありがとうございます。
では当日お待ちしております。 ありがとうございます。」


・・・電話を切ったエネゴリ君が、満面の笑みで私に言いました。

「いやぁ~、渡辺さんのおかげでスラスラ言えました。やれば、できるんですネ!」

エネゴリ君ょ、何度も言えばイイってもんじゃ、ないのョ。

まだまだ私の指導が至らないようで・・・。
うー



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