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仕事観

私の愛読誌・月刊 『致知』 1月号のテーマは、〝仕事と人生〟。

その仕事に対する心がけ・取り組み方に関する同誌編集発行人・藤尾秀昭氏の巻頭エッセーを以下に抜粋・編集にてご紹介致します。

          ◆     ◆     ◆     ◆

最近、2人の方の若い頃の働き方を知って深い感銘を覚えた。

1人は〝料理の鉄人〟の呼び名で知られるフランス料理のオーナーシェフ・坂井宏行さん、


       


坂井さんは郷里・鹿児島の中学を卒業すると大阪の仕出し弁当屋に住み込みで就職、後に縁あってホテル新大阪のレストランに移り、ここから本格的な料理修行の道に入った。

アパートの二畳一間が住まい。 風呂なしトイレ共同。
給料は家賃と銭湯代に消えた。

給料日近くになると銭湯代すらなくなり、店の洗い場で体を拭いた。

仕事を終え帰宅するのは深夜12時前後。
読書したり料理の練習をしたりで、睡眠時間は4,5時間。

だが辛いとか辞めたいとか思ったことは一度もなかった。

坂井さんは言う。

「俺は、一生料理の道で生きていくという軸を絶対ぶらさなかったからこそ、何があっても耐えられた。 描いた夢をいくつも達成できた。」

もう1人は京都の名料亭の女将・桑村綾さん。

       

桑村さんの若い頃の働きぶりには目を見張る。

証券会社のOLから24歳の時に家族の反対を押し切って京都の老舗旅館に嫁いだ桑村さんは、すぐに初子を出産したが、その直前まで料理を運び、立ち働いていたという。

そしてその後も身を粉にして働き、倒産寸前のだった嫁ぎ先を見事立ち直らせ、旅館だけでなく料亭や百貨店などでの和菓子・食品販売にまで業態を拡張した。

このお2人に共通するものは、苦労を楽しむが如く、自ら発心して仕事に打ち込んだことである。

やらされ感、悲壮感など微塵もない。
ここが大事なポイントである。


やらされ感で仕事をしている限り、いくら努力してもその努力は何の実りももたらさない。

イチローの高校時代の野球部監督・中村豪さんの言葉が鮮烈だ。

「やらされている百発より、やる気の一発。」

選手がやらされてる意識で練習しているのでは、いくら熱を入れて指導しても何の進歩もない。
選手がやる気で練習に取り組めば、たとえ短時間でもやらされている練習の百倍にも勝る。

このことを誰に言われずとも実践したのがイチローなのだろう。

一流の人は一流の仕事観を持ち、一流になる働き方をしている。

その言葉がある。

「仕事は生活の方便ではない。 生活の目的であり、働くことが人生の価値であり、人生の歓喜である。」
   ・・・・・ ロダン

「自分の仕事を見つけた人が最も幸福である。
彼は他の幸福を探す必要がない。」・・・・・ カーライル

「この地上に同じ人間は1人もいないが、たった1つだけ同じ条件の中で人は生きている。 
それは1日24時間を平均に与えられていること。 それをどう活かすかがその人の人生であり、責任である。」・・・・・ 土光 敏夫

最後に、森信三氏の言葉を噛み締めたい。

「たとえ時代がいかに推移し展開しようとも、人は自らの職業を天より与えられた我が使命達成の方途として、それに対して自分の全身全霊を捧げるところに人生の幸福は与えられる。」


          ◆     ◆     ◆     ◆

ドラッカーの書籍に、こんな逸話が掲載されています。

古代ギリシアの時代に三人の石工(石切り職人)がいました。

毎日汗だくになりながら、同じ給金でひたすら石を切っていました。


ある旅人が、彼らに 「あなたは何をしているのですか?」 と順に訪ねて行きました。

すると1人目は、こう答えました。
「これで食っているのサ。」

2人目は、こう答えました。
「石工として、腕を磨いているんだ。」


そして3人目は、
「後世に残る立派な教会を作っているんです。」

さて貴方は、日々どんな気持ちで仕事をしていますか?


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