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カムバック

一度引退しながらも現役復帰するスポーツ選手はよくいますが、これほどブランクが空きかつ高齢で再び頂点に立った例は見たことがありませんでした。

それは今から23年前の今日行われた世界タイトルマッチで、大方の予想を覆し45歳9ヶ月という史上最年長でチャンピオンを破った


 ジョージ・エドワード・フォアマン

       George Edward Foreman


個人的には、ヘビー級ボクサーとしてモハメド・アリ、マイク・タイソンと並び鮮烈に記憶に残る、「象をも倒す」と恐れられたハードパンチャーでした。


     


フォアマンは、1949年テキサス州の生まれ。 


極貧の家庭に育ち、喧嘩・飲酒・窃盗に明け暮れる札付きのワルで、中学校もまともに卒業していない彼は、ボクシングと出会ったことで人生が変わりました。

19歳でメキシコ五輪で金メダルを取り、翌年にプロ入り。


身長192cm・リーチ208cmの恵まれた体格と強打でアッと言う間に世界チャンピオンとなります。


1973年の世界タイトルマッチで、チャンピオンのジョー・フレージャーをたった2Rで吹っ飛ばした試合は世界中を震撼させました。


   

※その衝撃的な試合の模様を、こちらでご覧いただけます。(↓)
    https://www.youtube.com/watch?v=lM0zuZVc6Yw 


翌1974年、フレージャーの好敵手だったモハメド・アリがフォアマンに挑戦すると聞いた時、正直私は全盛期を過ぎたアリが勝てるとは思えませんでした。


しかし、アリはいつもより緩ませた(?)リングロープを巧みに利用した “ロープ・ア・ドープ” 作戦で持久戦に持ち込み、打ち疲れたフォアマンを逆襲して8Rでマットに沈めるという〝キンシャサの奇跡〟を起こしました。


当分はフォアマン時代が続くと思われていたのですが・・・このアリ戦以降、フォアマンは全く精彩を欠き、1977年に判定負けを喫して引退。


そして、彼は 「神の啓示を受けた」 と言って、宣教師に。


しかしその引退から10年後、私は耳を疑いました。 


なんとそのフォアマンが現役復帰をするというではありませんか!


青少年の更正施設建設のため、資金稼ぎをするというのです。


リングに立つ彼の姿は・・・以前のように頬がこけ、ライオンが獲物を襲うような鋭い目をしたフォアマンではありませんでした。


2度判定負けを喫し、「やはり無理か」と思われましたが・・・彼はそれでも諦めず、そして遂に1994年11月5日、彼はマイケル・モーラーにKO勝ち、45歳にして史上最年長の世界チャンピオンとなったのです。


 


※この試合の模様は、こちら。 (KOシーンは37分過ぎ。 ↓)
    https://www.youtube.com/watch?v=5v-R-JVl5TY


その後タイトルを1回防衛して引退しましたが、プロ通算成績81戦76勝(68KO)5敗、KO率89.5%は、マイク・タイソンをも上回る驚異的な数字です。

引退後は
自らの名を冠したバーベキューグリル〝ジョージ・フォアマン・グリル〟をヒットさせ、TVドラマやCMに出演するなどビジネスでも成功を収めている彼・・・最初の写真の野獣のような姿と、エプロンをつけて笑顔を見せる姿は、およそ同一人物とは思えません。


        

フォアマンは、こう語っています。


「オレを年寄り扱いするな。

 夢を見ることができる者は、何でもできるということを教えてやる!」

まさに有言実行、人間は自分の意志と努力で人生を変えられることを実証してくれました。


不良 → チャンピオン → 引退 → 宣教師 → カムバック → チャンピオン → 引退 → ビジネスマンと、まさにジェットコースターのような人生を歩んできたフォアマンが、今後も活躍し続けることを願います。

中高年の、希望の星として・・・。


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