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【海外遠征体験記 3】 大陸な人々

天候不良で試合がズレ込み、最初の試合を行ったのはサンパウロに到着してから5日目の事でした。


その間、昼は練習、夜はブラジルの選手達と懇親(?)を深めるなどして過ごしたのですが、面白かったのは彼らから伝授されたローカル・ルール。


それは 「街中では、絶対に走るな!」 というもの。


なんでも人混みの中で走るのは、かの国では強盗かひったくりだけなんだとか。驚き顔 (今でもそうなのかなァ?)


「だって、そんなに急いでどうするの? ゆっくり歩けばいいじゃない。」


彼らに笑いながらそう言われたものの、こちらは急ぐとついつい小走りになるクセがついてますからねェ。 


まぁ幸いにも、現地の警官に追いかけられることはなかったですが。


さて、いよいよ試合当日。 

ダブルヘッダーの第1試合は午後7時。 


栄えある初戦の先発に指名された私は、4回を無安打・無失点に抑えて何とか役目を果たすことができました。


しかし第2試合が終わったのが午前1時頃。


これ以降サンパウロ周辺都市への転戦となった我々は、原則的にダブルヘッダーを行っては次の試合会場へ移動し、翌日または中1日開けてダブルヘッダー・・・というパターンの繰り返し。

9日間で12試合という超ハード・スケジュールをこなしたのです。


試合会場への移動手段・・・それは、全てバス。 


経費節減のため仕方ないことでしたが、その移動距離というか移動時間は半端じゃありませんでした。


最初こそ3時間くらいで大したことないと思っていたら、とんでもない。 

それからは平均して10時間、最も長かったはナント18時間!ダメだぁ顔


この時は出発が午後10時頃、到着が翌日の午後4時でした。


「大丈夫だョ。 今日のは寝台バスだから。」

現地ガイドさんから言われて、少しは楽な旅を期待したのですが・・・甘かったです。


何のことはない、普通のバスに枕と毛布が支給されただけ。(


      ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-夜行バス

         現地では豪華(?)な寝台バス 中央がナベちゃん


不満気な顔をした私に、一緒に移動しているブラジル選手が一言。


「ブラジルの人、ちょっと出かけてくる・・・ってのは、だいたい1日バスに乗っていくところョ。 南米大陸は広いからネ。 近い近~い!」


そ、そんなもんスか。うー


しかしこの寝台バスの運転手さんが、これまたノンビリで・・・。


夜通し走り続けて、道端のレストランで朝食。 


再び走り始めてから3時間余り経った頃・・・急に草原(?)の真ん中にバスを止めて、何やら同乗していた交代要員ドライバーと小声でヒソヒソ。


(な、何だ?) 


と思っていると、急にUターンをするではありませんか。


同乗していた現地案内人によると、何でもレストランを出てすぐの交差点で、道を間違えたとのこと。


(おいおい、間違えたのを3時間も気付かないかョ!)


と呆れたんですが、ガイドさん曰く 「よくある事ョ。」 


言われてみれば、道路標識なんか何にもないジャングルみたいなところを直線でズ~ッと走り続けるわけですから、ムリもなし。

    

               こんな風景が延々と・・・


ひたすら真直ぐ走り続けるバスの窓から、どこまでも続く地平線を眺めつつボ~ッとしていると・・・時間が止まったかのように感じたものです。

四方を山に囲まれた信州育ちのセッカチな私にとって、
それは驚くべき大らかさ。


〝 ケ・セラ・セラ 〟


 Que sera sera 


「なるようになるさ!」・・・これを思いっ切り実感した、そして少し人生観を変えさせられた長距離バスの旅でした。


                     ・・・To be continued.


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