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表 彰

特に中高年世代の方は、今まで一度は何気ない日常会話の中で、

 健康優良児

という言葉を使ったことがあると思います。

丈夫かつ頭の良さそうな子供に、誉め言葉として使ったことがあるかと・・・。

これは実際に制度として存在したもので、「日本一の桃太郎を目指す」という触れ込みで始まったもの。

その『第1回日本一健康優良児表彰式』が行われたのが、今からちょうど90年前の今日・1930(昭和5)年5月5日のことでした。

    

             第1回に表彰された健康優良児たち

桃太郎に因んで端午の節句に合わせたことは、言うまでもありません。

主催したのは朝日新聞社、文部省の後援で始まったこの表彰制度は、1930年2月現在で5年生に在学中の体格はもとより学力・体力・操行
※素行・品行の意の優秀な男女1人ずつの推薦を求め、地方審査会→中央審査会と審査を経て最終決定・表彰するというもの。

審査基準については、「先天的に恵まれている体質と教養育に於ける後天的要素とを加味した健康を60点とし、運動能力に30点、学術操行に10点を与え、以て三育の理想的な融合を100点とした」 とか。

表彰された児童には、記念メダルが授与されました。

    

翌年からは4月現在6年生に在学中の児童を対象として、毎年華々しく開催され、支那事変から戦時体制が強まった1938年からは、優良児を育て上げた母親も表彰の対象に。

ただ当時は戦時中だったため、健康優良児として表彰された児童はいち早く招集され、1930~37年の間に毎年〝特選優良児〟に選ばれた20名の男子のうち50%が戦死したとか。

陸軍全体の死亡率が18%だったそうですから、異常な死亡率・・・選ばれたことが却って不幸だったのかもしれませんし、母親も喜びから一転悲しみに沈んだことでしょう。

戦前・戦中は強い兵士育成の指標だったこの制度ですが、戦後は食糧事情改善の指標として存続。

表彰は毎年11月3日・文化の日に行われるように。


しかし 「不要な優越感や劣等感を生む」 等の批判が強まり、個人単位の表彰は1978年に、そして学校単位の表彰も1996年に廃止。

ですから日常会話では使う単語でも、実際に表彰される子供は現在いないはず。

実は私、小学6年生の時に学校の健康優良児に選ばれたことが。

しかしそれは、担任から 「お前、選ばれたゾ」 と口頭で言われただけで、メダルや表彰状はもらわず仕舞い。

ただ健康優良児だからと言う理由で鼓笛隊の先頭に立って指揮杖を振らされ、運動会でウルトラセブンを演奏した・・・それしか記憶がありません。

別に他人より勝っているなんて優越感はなく、友達からも何の反応もありませんでした。

今時なら、すぐさま差別だ何だと騒がれる制度でしょうが、個人的には(自分が選ばれたからではなく)こういう表彰制度があってもいいと思うんですけどネ。

何でも横並びにしようという日教組教育は、結果的にエリート教育を阻害し長い目で見れば国力を落としますから。

それが反日左翼勢力の狙いでしょうし・・・。

それにしても、普段差別を声高に批判する朝日新聞が、先頭に立ってそういう表彰制度を長年主催していたとは・・・まさにダブスタ。
うー


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