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17歳 <下>

昨日拙ブログでご紹介した『豊川市主婦殺人事件』から2日後、即ち今からちょうど20年前の今日・・・GWを楽しむ人々を震撼させる出来事が、続けざまに起きてしまいました。 それは、


 西鉄バスジャック事件


2000(平成12)年5月3日午後1時半過ぎ、佐賀県から博多どんたくでにぎわう福岡市に向かう西日本鉄道の高速バスが、刃渡り40cmの牛刀を手にした17歳の少年〝T〟によってバスジャックされました。


バスは福岡には行かず、九州自動車道から中国自動車道、山陽自動車道を走行。


    


警察が高速道路を封鎖し、広島県内の小谷ICに強制的に停車させ、ここで膠着状態となります。


その間トイレに行くことを許された女性客からの通報で警察は事件発生を知り、更に2名の乗客が窓から飛び降りるなどして逃亡。

しかし、それに腹を立てた少年が逆上、その都度他の乗客延べ3名に斬りつけ、68歳の女性が死亡・・・日本のバスジャック事件で死者を出す初めてのケースとなりました。


また事件を知ったマスコミがヘリを飛ばして走行するバスを追走、アメリカの犯罪現場中継のような画像は、いやが上にも緊迫感を高めました。

    

            運転手の後方に陣取る犯人〝T〟


そして翌4日午前5時過ぎ、説得にあたっていた機動捜査隊長が乗客の一人だった6歳の女の子の横から犯人が離れたのを確認。


手にした手袋を落として合図を送ると同時に福岡県警・大阪府警の特殊部隊(SAT)が突入。 


犯人を逮捕するとともに、運転手・乗客9名の救出に成功しました。


その瞬間はTVで生中継されましたが、早朝の薄暗い闇の中で突入部隊が放った閃光弾が車内で光り、バスの両側からガラスを割って警察が突入した場面は今でも記憶しています。

※突入の瞬間を捉えたニュース映像は、こちら。(↓) 


ちなみに、この突入時SATが初めて使用した音響手榴弾(スタングレネード)は、これ以後人質籠城事件で広く使われるようになりました。



犯人のT少年は中学生時代にイジメを受けていたようで、高校受験では合格したもののすぐに中退して自宅にひきこもり、親にせがんで買ってもらったパソコンで2チャンネルに熱中・・・同時に家庭内暴力も酷くなったようです。


身の危険を感じた両親が警察や精神病院に相談し、医療保護入院。


しかし入院中のT少年の様子は大変礼儀正しく落ち着いていたため担当医師が外出許可を出したのですが、実は自分が虐められた中学校を襲撃して無差別殺人を計画していたとか。


たまたま連休で学校が休校だったために思いを果たせず、代わりにこのバスジャックを決行。


※〝T〟は2日前に起きた豊川市主婦殺人事件に触発されて事件を起こしていたことが、手記で明らかになっています。

両事件とも犯人の年齢は17歳、そしてこの事件直後にも16,7歳の少年による事件が続発。

当時は〝キレる17歳〟 とマスコミで取り上げられるなど、社会的に10代の少年に対する不安感が広がりました。


いじめ → ひきこもり・家庭内暴力 → ネット書き込み・犯行予告 → 無差別殺傷・・・その後の若者による犯行パターンを全て網羅したような、凄惨な事件でした。


しかし現在の17歳、というよりティーンエージャーは事件の起きた20年前と比べて、よりキレやすくなっていないか? そんなことが気になる私。


そして当時未成年だった〝T〟は医療少年院に送致された後、仮退院して社会復帰を果たしているとか。


この事件を引き起こした原因が何であったのか? 
また彼の奥底に潜む深層心理はどういうものなのか?  

他人には知る由もありません。


ほぼ確実なのは、現在37歳になっている両事件の犯人は今、日本のどこか・・・もしかしたら私たちの身近で、ひっそりと暮らしていることです。うー


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