私のような中高年世代の方なら、こんなテレビCMに見覚えがあると思います。(↓)
ゴルフ界の帝王ジャック・ニクラウスがたどたどしい日本語で喋る
「出か〝く〟る時は、忘れずに!」
のキャッチ・コピーが妙に耳に残ったものですが・・・このクレジット・カード会社として名の知られた
アメリカン・エキスプレス
American Express Company
が創業したのが、今からちょうど170年前の今日・1850年3月18日のことでした。
皆さんの中にも、同社のクレジットカードをお持ちの方がいらっしゃると思いますが・・・ところで、何で社名が〝エクスプレス〟なんだ? って不思議に思ったことはないですか?
実は同社、創業時は運送会社だったんです。
金融機関ウェルズ・ファーゴを創業したヘンリー・ウェルズ(下写真・左)とウィリアム・ファーゴ(同・中)、ジョン・バターフィールド(同・右)の3人が、ニューヨーク州バッファローで荷馬車を使った運送業を始めたのがルーツ。
幸いにも事業は好調で、輸送網をアメリカ国内に留まらず、カナダやメキシコにも展開。
この販売網を利用すべく、1882年に世界で初めてマネー・オーダー(送金為替)業務を開始・・・これが金融業進出の端緒となりました。
更に1891年にはウィリアム・ファーゴの発案により、トラベラーズ・チェックを発行。
これがアメリカのみならず諸外国にも受け入れられ、同社は1895年以降海外にも支店を設立、日本では1917年に横浜で支店を開設しました。
そして第一次大戦中もトラベラーズチェックの決済を行い高い評価を受けると、1958年にはアメリカホテル組合が運営していたクレジット会社を買収し、現在の主力であるカード事業に進出。
その翌年には早くも現在一般化している磁気ストライプカードを導入。
1966年にはゴールドカード(日本では1980年)を、そして1984年にはプラチナカード(日本では1993年)に発行。
更にはカード会員向けにポイント・プログラムを発行するなど、常にカード業界の先陣を切るサービスを行ってきました。
2000年にはJCBと連携を開始しましたが、その企業風土・歴史から、海外旅行者やホテル利用客に対するサービスが充実していることが他社よりも優れている点でしょうか。
サブプライムローンの焦げ付きにより事業が悪化した時期もありましたが、今でもカードのステータスは落ちていないアメックス・・・貴方も1枚持ってみませんか?
なんて言ってる私は、現金払いが好きなので持つ予定はないですが。
もし持つなら、センチュリオン・カード(即ちブラック・カード)がいいナ・・・って、35~50万円ともいわれる年会費すら払えませんけど。