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スカーフェイス
皆さんは、アメリカ中西部の大都市・シカゴに縁のある人物は?  と聞かれたら、誰の名前を挙げますか?


私なら、シカゴ・ブルズのスーパー・スター、マイケル・ジョーダンと答えますが、年配のアメリカ人だったら、この名をあげる方が多いかもしれません。


 アルフォンス・ガブリエル・カポネ

    Alphonse Gabriel Capone  


そう、Scarface (顔の向こう傷) というあだ名で恐れられ、20世紀前半のシカゴを仕切ったギャングの大ボス、通称アル・カポネ・・・今日は彼の命日・没後70周年にあたります。


1899年、ニューヨーク・ブルックリンにイタリア移民の子として生まれたカポネは、小学校7年生の頃に担任の女性教師とケンカしてから学校に行かなくなり、タチの悪い店に出入りするように。


地元の顔役に気に入られ、バーテンダーとして雇われたことから本格的(?)なワルの世界に足を踏み入れますが、20歳前後の時にイザコザもあってシカゴへ。


そこでニューヨーク仕込みの手練手管で出世を重ね、26歳の時にボスの引退によりシマを譲り受けて組織のトップに立ちます。


酒の密売などで莫大な利益を手にしたカポネは、政治家・警察を買収・・・1920年代後半は、実質的なシカゴ市長とまでいわれたそうな。


        

しかし ギャングの世界でも、出る杭は打たれる・・・やがてカポネは禁酒法を制定したアメリカ政府から目をつけられ、1931年に脱税で逮捕・起訴。


陪審員を買収したものの、身内の証言によって有罪判決を受け収監されます。


悪名高いアルカトラズ刑務所に入った頃のカポネは、既に神経梅毒に侵されて以前のような威厳はなかったそうで、刑期の最後1年は連邦矯正施設に移送される程に症状が悪化。


1939年に釈放された時は、まるで別人のようにやつれ果てていたそうです。


出所後はフロリダで治療生活を送り、1945年には民間人初のペニシリン投与を受けたものの、症状が重すぎて効果は得られず・・・1947年1月25日、48度目の誕生日を迎えた直後に息を引き取りました。


ギャングのボスだったにも拘わらずTIME誌の表紙に写真が載った男の、まさに太く短い一生でした。


カポネというと、映画 『アンタッチャブル』 を思い出す方も多いでしょう。


ケビン・コスナー演じるエリオット・ネス捜査官はカッコよく描かれていますが、実際は飲酒運転で当て逃げ事故を起こし公安本部長を解任された、女性好きのアルコール依存症だったとか。ダメだぁ顔


一方ロバート・デ・ニーロ演ずる冷酷なボス・カポネ・・・手下が一堂に会する会議の席で裏切り者の頭をバットで何回も殴りつける凄惨なシーンを鮮烈に記憶していますが、一時期シカゴの生活困窮者たちに食事を無料で振る舞う一面もあったとか。


そんな彼の生涯に興味を持った方には、この本をオススメします。


  『カポネ』 (佐藤賢一・著 角川書店・刊)


       

10年以上前に刊行された単行本ですが、現在は同書店から文庫(上・下)も出版されています。

カポネは、生前こんなことを言っていたそうな。


「他人が汗水たらして稼いだ金を価値のない株に換える悪徳銀行家は、家族を養うために盗みを働く気の毒なヤツより、余程刑務所行きの資格がある。


この稼業に入るまでは、世の中には高価な服を着て偉そうな話し方をする政治家などの悪党が、こんなに多いとは知らなかった。」


盗人にも三分の理・・・やった事はともかく、言い分はごもっとも? うー



                       

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