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愚 直

どの種目でも、生徒が入れ替わる学生スポーツ界で連覇を続けたり名選手を続けて輩出するのは、至難の業。

それを達成するには、並外れた力量を持つ指導者の存在が欠かせません。

その意味で、高校総体・国体での優勝者を多数輩出し、鬼ノ城をはじめ何人もの力士を大相撲に送り出している鳥取城北高校・相撲部総監督の石浦 外喜義(ときよし)氏と、全国高校定時制通信制体育大会で前人未到の8連覇を成し遂げた兵庫県立飾磨工業高校の柔道部監督・三輪 光氏は、その代表的な方といえましょう。

このお二方の対談が、月刊『致知』4月号に掲載されていましたので、以下にその指導理念を抜粋・編集にてご紹介させていだきます。

          ◆     ◆     ◆     ◆


うちはね、厳しいんですょ。 
日本語を覚えるのが遅かったら、「モンゴルへ帰れ」 と言うんです。

日本語を覚えないと相撲も強くなれないから帰れと言われる。これが一番効くんです。

でもそのモンゴルの子供たちは、親のためにやるって思いが強い。
逆に日本の子供は親のためにやるって言うと、それが言い訳になる。

日本の子供はうまくいかなくなると、親がやれって言ったから相撲をやったんだと言い訳をする。

そういう子供は、わんぱく相撲に出てたまたま勝ってしまったような、小さい頃に強かった子が多い。

しかしモンゴルの子供たちは必ず親を幸せにするんだと思っていますから、親のせいには絶対にしない。

そういう彼らの姿勢を見ている日本人の子は、やがて言い訳をしなくなる。
強くなるためにと監督の言う事を必死になってやるようになる。

そうなった時の稽古はすごいです。

見学しに来た方が 「こんな稽古をいつもやっているんですか?」 と驚くくらいの稽古をするけれど、殆どケガ人が出ない。

やらされた稽古ではケガをするけれど、自分のために集中してやれば、激しくてもケガをしないんです。 (石浦先生・談)

    

        石浦 外喜義 先生          三浦 光 先生 

確かに日本の子たちは誰かのせいにしたがるんですょ。

上手くいっているときは自分が強いとかすごいんだとか思っているけど、そうじゃないときは誰かのせいにしたり言い訳をしようとする。

でも言い訳からは何も生まれないし、本当に自分が惨めになるだけ。

だからそういう子供たちには頑張ることが当たり前だということをずっと言い聞かせて、そういう経験を積ませていくしかない。

ウチの学校では、親御さんたちが積極的に保護者会を作ってくれているので、子供たちの練習を見に来てくださいってお願いしています。

土曜でも日曜でも月に1回でもいいから一所懸命練習している姿を見て、励ましてやってくださいと。

「叱るのは私の仕事ですから、家では褒めてやってください。」 って。

人間っていうのは、やはり自分自身のために頑張るのもあるけど、それでは高が知れている。

人間は人のために凄く頑張れるんです。

子供たちによく言うのは、「言い訳をするな」 ということと、もうひとつ 「嘘をつくな」 ということ。

嘘や言い訳からは何の進歩もありません。
どんなに弱くても、とにかく真っすぐに、人の言う事を聞く力を身につけなさいと。

愚直の一念という言葉がありますが、その思いで一所懸命やっていけば必ず道は開けるんです。 (三浦先生・談)

          ◆     ◆     ◆     ◆

お二人とも、若い時分に素晴らしい恩師に出会ったおかげで挫折を乗り越えた経験があり、その思いに応えるべく教師の道に入ったとか。

良き教師と素直で愚直な子供が出会った時、そこに良い結果が出るようです。笑2



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