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融 合


皆さんは、〝チェロ〟という楽器をご存じのことと思います。

ヴァイオリンを大きくしたような弦楽器で、腹の底に響くような低音が魅力・・・とはいえ、オーケストラの中ではどちらかという脇役というか縁の下の力持ち的存在。

とはいえ、女性が弾くと妙に色っぽいんですが・・・。

      

ま、それはともかく・・・おそらく多くの方がこの楽器を初めて知ったのは、宮沢賢治の童話・『セロ弾きのゴーシュ』 かもしれません。

またチェロ独奏の音楽作品としては、サン・サーンス作曲 『動物の謝肉祭』の第13曲〝白鳥〟は、殆どの方が聴いたことがあるはず。

それでもあまりピンとこない方のために、今日はこの楽器の名曲をご紹介したいと思います。

それは、交響曲第9番 『新世界から』 で有名なドヴォルザークの

 チェロ協奏曲 ロ短調 作品104

チェロに留まらず、あらゆる協奏曲の中でも最高峰に位置すると言われるこの名曲が、ドヴォルザーク自身の指揮によりロンドンで初演されたのが、今から120年前の今日・1896年3月19日の事でした。

※ドヴォルザークに関する過去記事は、こちら。(

 http://ameblo.jp/warmheart2003/entry-10447049228.html


彼がこれを作曲したのはアメリカ滞在時代の終盤、母国チェロ・・・じゃなかった、チェコに帰国する間際の1894~5年にかけて。

それ故、彼の中に深く根付いていたボヘミア音楽と、アメリカで聴いた黒人霊歌やアメリカ・インディアンの音楽が見事に融合した作品に仕上がったと言われています。

芥川也寸志氏は、この曲を〝史上類をみない混血美人〟と評しているのも頷けますネ。

人間も音楽も、違った土壌の融合は優れた〝作品〟を世に残す・・・ということかも。

また彼の支援者だった大作曲家ブラームスをして

「人の手がこのような協奏曲を書きうることに、なぜ気づかなかったのだろう。 気づいていれば、とっくに自分が書いただろうに!」

と言わしめたのですから、いかにこの作品の完成度が高いかが分かります。

この協奏曲に関しては、過去さまざまな名演がありますが・・・私が過去に聴いた中でオススメしたいのは、こちら。(


       

チェロは、20世紀を代表する巨匠・ロストロボーピッチ。
そして指揮はこれまた20世紀を代表する巨匠・カラヤン。
・・・となれば、当然オケはベルリン・フィル。

先輩・ロストロボーピッチに後輩のカラヤンが食らいつき、それを世界最高峰のオーケストラが火の出るような演奏で盛り上げる・・・ジャケット解説ならそう書くような、50年近く前録音とは思えぬ歴史的名演だと思います。

※その第一楽章を、こちらでお聴きいただけます。(↓)
 https://www.youtube.com/watch?v=MqxfmVMGouc&spfreload=10

もしかしたら、あなたが以前耳にしたような有名なメロディーに出会えるかも・・・是非この曲をキッカケに、地味な楽器・チェロに注目してください。


えっ、誰ですか? どうせ聴くなら老人より若い女性が弾いてる方がいい、なんて言ってるのは。うー




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