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条件反射

条件反射とは、動物が訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。


この言葉から多くの方が連想するのは〝パプロフの犬〟ではないでしょうか。


実験中、飼育係の足音で犬が唾液を分泌していることを偶然発見。 


そこで犬にベルを鳴らしてからエサを与える事を繰り返した結果、ベルを鳴らしただけで唾液を出すようになったことから、条件反射の存在が明らかに。

この実験を行なったのが、



 イワン・ペトローヴィチ・パブロフ

     Ivan Petrovich Pavlov


今日は、多くの人々に名を知られているこの化学者の命日・没後80周年にあたります。


(※余談ですが、この唾液の条件付けは長いこと哺乳類等の高等生物にのみ起こると考えられていましたが、10年前には東北大学の研究によりゴキブリにも起こることが判明。)

1849年に帝政ロシアで生まれたパブロフは、父が聖職者であったことから自身も神学校で学びました。


そのせいか、生涯を通じて彼の宗教心・愛国心は揺ぎなかったたとか。


彼の幼年・青年期に関しては詳しく知られておらず、故になぜ生理学者になったのかは不明ですが、1890年に実験医学研究所を設立し、1902年に上記発見・実験を行いました。


この実験は消化管の一部を外科的手術により外に出し、胃や腸に穴を開けるなど、実験に利用された犬にとっては残酷なもの・・・現在なら動物愛護団体から虐待だと指弾されそうな手法でした。


しかしパブロフは、その宗教的背景もあってか非常に実験動物に対し同情的な科学者だったとか。


「痛みや来たるべき死が生体のプロセスに多大な影響を与えるので、科学実験において動物を苦しませることは結果を汚染することに繋がる。」


そう主張する彼は、件の実験犬に対しても麻酔をかけることを頑なに主張し、同時に生体解剖実験を廃絶するよう訴えたという、当時とすれば異色の〝動物愛護科学者〟でした。


       ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-Ivan Petrovich Pavlov


そして1904年、ロシア人で初めてノーベル(生理学・医学)賞を受賞します。


しかしそれは〝パブロフの犬〟に関してというよりも、それまで長年に渡って研究を続けてきた消化腺の研究が評価されたものでした。


教育者としても数多くの著名な医師・化学者を育成し、1935年には国際会議に於いて 「世界最高の生理学者」 と賞賛されたことからも、彼が条件反射研究のみの〝一発屋〟ではない優秀な科学者であったことを示しています。


厳格な性格と実験態度で知られ、1936年2月27日に89歳で肺炎により亡くなる間際まで秘書に自らの身体変化を記録させたという根っからの科学者であった一方、電話をかけてきた人には


「現在死にゆくところで、取り込み中です。」


と伝言させる茶目ッ気もあったパブロフ・・・世間にその業績と人柄がもっと知られて良い人物だと、私は思います。


ところで、女房から 「ちょっと、アンタ!」 と言われた瞬間に私がギクッ!とするのも、条件反射?うー




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