FC2ブログ
回転式
西部劇でガンマンが早打ちなどで派手にぶっ放しているのは、回転式=リボルバー拳銃。

その拳銃のを開発・実用化に成功したのは、

 サミュエル・コルト
   Samuel Colt

今日は、S&W(スミス&ウェッソン)社と並ぶアメリカ最大の武器製造会社コルト・ファイアー・アーム社の創業者にして、アメリカの武器の運命を作り上げたとも言われるこの発明家の命日にあたります。


         

1814年にコネチカット州で生まれたコルトは6歳の時に母を亡くし、11歳で農場に奉公に出されると、そこで働きながら通学。

そして若い頃に乗馬用拳銃を入手し、それに魅了されたことが将来の発明に繋がったといわれています。

聖書の代わりに読み耽った科学辞典から火薬の知識を身につけ、2連ライフルから連射銃の可能性を見出した彼は、1832年に海外交易に出かけた際、乗った汽船の動輪の動きから後のリボルバー式拳銃のヒントを得ます。


そして帰国した彼は早速プロトタイプを制作したものの、暴発するなどして失敗。


笑気ガスの実演などで細々と食いつなぎながら拳銃の開発を続けた彼は、ハンマーを起こすと同時にシリンダーが回転して次弾を定位置に移動するシングルアクション機構を開発。

国際的に信用のあるイギリスでの特許を取るため1935年に渡英します。

そして見事にイギリス・フランスから特許を取得し帰国した彼は、1836年にアメリカでも特許を取得し、同年に〝Colt Patent Firearms 〟(コルト特許火器)を設立。

しかし軍からの発注に応じきれず、同社はまもなく倒産。

更に実弟が過剰防衛の殺人罪に問われ死刑になるなど苦難が続きますが、数年後にモールス博士と知り合ったことで運が開けます。

彼と共同研究で開発した電信ケーブルの大量受注で息を吹き返した彼は、インディアンと戦うテキサスレンジャーズが使用したことでコルト社製リボルバー拳銃の評価が高まり、1847年の米墨戦争の際にアメリカ軍需品部から1,000丁を受注。

これにより利益を得た彼はハートフォードで〝Colt Firearms 〟(コルト火器製造会社)を設立し、大工場を建設。

1861~65年の南北戦争では両軍がコルト社製リボルバーを使い、同社は莫大な利益を上げました。
                
             

             

                <南北戦争時に大量使用された1851年モデル>


その利益を還元すべく、彼は私費で1,000挺の自社製リボルビングライフルを政府に提供。

そしてそのライフルを装備した連隊を指揮すべく大佐として戦場に赴こうとしましたが、痛風やリューマチなどの併合症に見舞われ、南北戦争中の1862年1月10日に47歳でこの世を去りました。

コルト社はその後コルトガバメントなどの人気機種を生み出したり、ゴルゴ13愛用(?)のM16ライフルの生産などに携わりましたが、やがて拳銃は弾丸発砲時のエネルギーを利用して自動的に排莢と次弾の装填を行える自動(オートマチック)拳銃が主力となり、現在はS&W社に大きく水を開けられている模様。

武器も常に開発・改良が要求される競争が厳しい分野ということ・・・草葉の陰で、コルトもさぞ悔しがっていることでしょう。

ちなみに現在日本の警察が標準装備している拳銃は、リボルバー式の38口径ニューナンブM60。

これがもし装填弾丸数がより多い自動拳銃に替わるようなら、治安が外国並みに悪化した・・・と言えるのかもしれません。うー





スポンサーサイト